AWARDS東川賞

東川賞規程

【趣旨】

写真文化への貢献と育成、東川町民の文化意識の醸成と高揚を目的とし、これからの時代をつくる優れた写真作品(作家)に対し、昭和60年(1985年)を 初年度とし、毎年、東川町より、賞、並びに賞金を贈呈するものです。

東川賞の第一の特徴は、日本ではじめて自治体によって写真作家賞が制定されたこと。第二の特徴は、日本の写真作家賞が全て“年度”賞であるのに対し、国内、新人作家賞については、作品発表年から3年間までを審査の対象とし、作品の再評価への対応にも努めていること。第三の特徴は、海外の写真家を定期的に顕彰し、あまり知られていない海外の優れた写真家を日本に紹介してきたこと。また、顕彰を通じて海外の人々と出会い、交流し、平和への祈りと夢のひろがりを次の時代に託すことにあります。

【賞】

写真の町東川賞<海外作家賞> 1名 賞金 100万円
写真の町東川賞<国内作家賞> 1名 賞金 100万円
写真の町東川賞<新人作家賞> 1名 賞金 50万円
写真の町東川賞<特別作家賞> 1名 賞金 50万円
写真の町東川賞<飛彈野数右衛門賞> 1名 賞金 50万円

【対象】

海外作家賞は、世界をいくつかの地域に分割し、年毎に、その対象地域を移動させ、やがて世界を一巡するものとし、発表年度を問わず、その地域に国籍を有しまたは出生、在住する作家を対象とします。 国内作家賞及び新人作家賞は、発表年度を過去3年間までさかのぼり、写真史上、あるいは写真表現上、未来に意味を残すことのできる作品を発表した作家を対象とします。

特別作家賞は、北海道在住または出身の作家、もしくは、北海道をテーマ・被写体とした作品を撮った作家、飛彈野数右衛門賞は長年にわたり地域の人・自然・文化などを撮り続け、地域に対する貢献が認められる者を対象とします。

【審査・表彰】

東川町長が依頼するノミネーターにより推薦された作品を、東川町長が委嘱した委員で構成する[写真の町東川賞審査会]において審査します。また、授賞式は毎年、東川町国際写真フェスティバル開催期間内に東川町内で行い、あわせて受賞作品展、記念シンポジウム等を開催します。

【その他】

受賞者には対象作品の中から任意に、東川町民にオリジナル・プリントを寄贈していただき、東川町民は、その作品を永久的に、大切に保管し、写真の町・東川町を訪れる人々に公開する責任をもち、[写真の町・東川町文化ギャラリー]に展示し、友好や文化に貢献できるよう努めます。

賞の対象数は、これを固定するものではありません。より多くの優れた作家に贈呈することを、目的の発展と考えます。他者からの賞の増設・新設申し出等に関しては、積極的に合議します。