AWARDS東川賞

新人作家賞

片山真理
KATAYAMA Mari
群馬県在住

受賞理由

受賞理由:展覧会「帰途」(群馬県立近代美術館、2017 年)及び、「無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14」展(東京都写真美術館、2017-18 年)出品作ほか一連の作品に対して

1987年生まれ。群馬県太田市育ち。先天性疾患により、9歳のときに両足を切断する。自身で装飾を施した義足を用いた作品で、高校在学中に「群馬青年ビエンナーレ’05」奨励賞受賞。審査員でキュレーターの故・東谷隆司に出会ったことをきっかけに作家活動を始める。2012年東京藝術大学大学院(美術研究科先端芸術表現専攻)修了。

手縫いのオブジェや、身体を象った立体作品、それらに囲まれた室内空間で撮られたセルフポートレイトの作品を発表。「アートアワードトーキョー丸の内2012」でグランプリ受賞。

「あいちトリエンナーレ2013」(納屋橋会場)、 「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館)、「瀬戸内国際芸術祭2016」(直島宮浦ギャラリー六区)などの主要な国際展に出品を重ねるほか、「shadow puppet」(3331ギャラリー、2016)、「帰途」(群馬県立近代美術館、2017)、「broken heart」(white rainbow gallery、ロンドン、2019)などの個展で精力的に発表を続ける。6畳の部屋での撮影からはじまった自身と世界との関係は、アートを通じて路上、故郷、社会へと広がっていき、自他の関係性というテーマのもと、自身の身体に根差した独自の視点から作品を制作している。

作品制作のほか、2011年より義足のため憧れつつもあきらめていたハイヒールを履くための「ハイヒールプロジェクト」を開始。特注の義足用ハイヒールを装着し、歌手、モデル、講演など多岐にわたり活動している。

作家の言葉

今まで、自分が撮る写真を作品だとなかなか自覚できず、「セルフポートレートを撮っています」とごまかしていました。娘が生まれ、針や糸、ビーズなどと疎遠になってからは手に取れる一番身近な表現手法がカメラになり、写真と向き合うようになりました。まさか、こんなに険しく深い谷だったとは…と、「写真」に出会うたび、ゴクリと生唾を飲む日々。そんなとき、このような賞の受賞!まことにまことに恐れ多く、「写真」に対する態度を試されているような気がして(いや違う、ひねくれ者の性分でしょうか、写真の賞を受賞して、良い気になって写真を撮り、写真家を気取っているような気がして)、しばらくファインダーを覗けませんでした。しばらく経って、カメラが日常に戻ってきました。日常、生活こそ、私の制作の根源です。受賞後、一人で一悶着したことにより、写真がちょっとだけ身近になりました。でも写真家にはなれなそうです。こんな感じでこれからも撮っていけたらと思います。新人賞、まことにありがとうございました!

you're mine #001
2014
shell
2016
shadow puppet #001
2016
shadow puppet #002
2016
shadow puppet #014
2016
hole on black
2018